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2008年8月19日 (火)

沖縄戦体験記を語る-9/20

今年も沖縄戦の体験記と、その沖縄戦の裏で建設されていた松代大本営壕のことを語る。11年目となる今年は「岡部伊都子さん追悼上演」という企画タイトルも付いた。随筆家の岡部さんは4月29日に85歳で亡くなられた。12年前に企画・台本に取りかかっていたメンバーがぶつかった壁…「戦後生まれの本土の人間が沖縄戦を語る…どうやって?」… あまりにも重い歴史、あまりにも深いウチナー(沖縄)とヤマト(本土)との意識の差。そこに道を教えてくれたのが、岡部さんの著書だった。大阪に住んでいた娘時代に彼女は婚約者を戦地に送った。約2年後、沖縄で戦死したという公報が届く。しかし、あまりにも分からない死の状況。そして戦後23年経って、初めて沖縄に訪れた時に、彼が自決していたことを知る。「この戦争は間違っている」…出征の直前、彼が婚約者である自分だけに秘かに聞かせた言葉。「あの時、軍国少女だった私には彼の言った言葉の意味が分からなかった。彼の美しい魂も深い憂慮も理解することなく、私は彼を死の方向に追いやってしまった」と悔いた彼女は自らを“加害の女”と称し、戦争のことや人と人との間にある偏見や差別について書き続けた。岡部さんという方はそんな方だ。つい先日、数年前から書く体力がなくなってしまっていた岡部さんが「語った」言葉を本にまとめたものを読んだ。その中に突き刺さるフレーズがあった。「韓国へ行った時も、お詫びして回らなあかんと思てました。慰安婦のこととか、強制連行とか…」。“お詫びして回る”…日本はアジア各地で皇民化教育もやった。過去に囚われるなという言葉もあるが、過去を知らないことはお互いの理解を遠ざける。今夜は女子サッカーの対アメリカ戦だったが、日本がゴールを決めた時よりアメリカがゴールを決めた時の方が何十倍もの声が上がっていた。どちらも核保有国なのも気になったのだが…。

三線と語りによる構成『肝苦りさぁ沖縄(ウチナー)』
9月20日(土)14:30
洛陽教会(寺町丸太町上ル 京阪・地下鉄「丸太町」)
2,000円(予約制・定員100名)
※会場の都合で座席に限りがあります。ご予約はお早めに。

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2008年8月11日 (月)

創作の時間

世間は夏休みですね。その前後には今年も高校生のクラス劇指導に行きます。今年は3校。2年生だったり3年生だったり、学校によって違いはありますが、何というか、基本的に無茶苦茶なスケジュールだと思います。台本を決めるのが7月後半、すぐに夏休みに入ってクラスはバラバラになって、8月の終わりから2学期が始まった…かと思った途端、本番は9月中旬。作品をつくる期間は約2ヶ月。しかし、実質の稽古日数は2週間に満たないでしょう。「演劇をやりたい」というメンバーが集まっている劇団や演劇部でも、こんな短い期間で作品をつくることはないのに、「あんまりやりたくない」「恥ずかしい」「分からない」「しんどい」というメンバーも含んだ“クラス劇”で、彼らに「共働の達成感」を味わってもらえるにはあまりにも時間が足りない。もし、学校関係者の方が読んでおられたら、ぜひクラス劇の始動を早めて(ないしは文化祭の時期をずらして)戴くことを提案いたします。
ちなみに、先日上演された『父と暮せば』は1年前から稽古されていました。キャリアのある2人の俳優、しかも再演。作品に賭ける情熱と労力に、満員の観客席が応えたと感じました。
翻って私は今、2つの“市民劇(アマチュア中心でつくる演劇)”に関わっています。一つは『山科醍醐こどもの創作劇』。これは今年の1月から始めて、6月に発表公演をやった「ワークショップ(WS)」からの継続企画。あらためて集めた小学生から50歳代までの20名超のメンバーと12月の本番に向けて、7月からWSをやっており、9月からは稽古に入っていきます。もう一つは『2009市民ミュージカル京都』。6月の公募に158名の応募があり、オーディション(「一日体験ミュージカル」という名のWS)の結果、102名が残りました。7月からのWS期間では、歌・ダンス・演技を計15回、時代劇WSを1回やります。そして、10月からは配役を決定しての稽古期間が始まります。本番は来年の3月です。

2つの創作劇の進行状況は下記HPリンクで
『山科醍醐こどもの創作劇』『2009市民ミュージカル京都』

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