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2006年6月15日 (木)

紙屋町さくらホテル

京都労演の6月例会作品。初めて観ることになるのですが、戯曲は以前に読んでいます。
“紙屋町”とは広島に原爆が投下された辺りで、この話はその日を間近に控えた5月の数日間を描いており、当時の政策として存在した「移動演劇隊」の一つ「桜隊」が被爆したという史実がもとになっています。朝ドラの話題にも通じることですが、あの時代、演劇人は国に認められなければ(登録制)舞台に立てなかった。そうしていずれかの移動演劇隊に組み込まれ、国策に沿って戦意昂揚劇を上演していたのです。桜隊も命令によって広島での地方公演に行ったのでした。丸山定夫・園井恵子というスターがいたことや、被爆した女優の一人が東京で亡くなり「原爆症認定者第1号」となったこともよく知られる話です。
この作品はそんな「贅沢は敵だ」「銃後の守り」という状況下で、特高警察からの監視を受け、天皇からの密使に潜入される中、必至になって自分達の舞台を創ろうと努力する人々の姿を描いており、人間らしく生きようとすることの力強さを感じます。そして井上ひさし戯曲らしく“演劇は必要か”ということを登場人物たちに論じさせている点も魅力だと思います。(6/25-26 京都会館第2ホール)200606

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京都労演にもブログができました
http://blog.goo.ne.jp/kyoto-rouen/

投稿: tatsu | 2006年6月22日 (木) 11時31分

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